第3章 本当の終わり。始まり。
火薬の用意を
アリアは乱暴に扱われながらも必死に食らいついた。
隣の壁がてきの砲弾によってくずされた。
コチラの壁が裸になり、
弓矢が飛んできた。
弓矢が真っ直ぐアリアの方に飛んでくる。
アリアはそれを呆然と見ていた。
その時、目の前に男がたっていた大公だった。
弓矢は大公の鎧につきささった。
僅かに顔をしかめ、
その弓矢を抜き取る先端には真っ赤な血が着いていた。
それをガシャンと落とすと、
大公はまた歩いていった。
最後彼が振り向いた。
私と彼は目があう。
白い稲妻の絆が私と彼との間にあった。
そのまま振り返らずに戦場へと戻りわたしは彼と二度と会うことはなかった。