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お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第13章 勘違いから…


ドラク村にもワープできる魔法陣がある
という事でピピに連れて来てもらった。

馬車ではドラク村まで一日野宿して
から半日後に着く予定だったので
フォルトが少し先に村に着いている
はずである。

「小娘、我はもうあの小僧に会いたく
ないからここでさらばだ。だが、
小僧に会う前に何かあったら殺される
から結界を張るぞ」

尻尾の先を回し結界を張ってくれる。

「この結界はまじないの効果を
消すだけで守ってくれるわけじゃない。
気をつけて行くのだぞ」

「わかった。ここまでありがとう」

「いろいろとすまなかったな」

「ううん!ピピに会えたから和平も
できたと思うの。またフォルトと
遊びに行くからね」

「小僧はお断りだ!」

「あはは。じゃあ、またね!」

笑顔でピピと分かれた。
ピピは尻尾の先を振って見送ってくれた。


魔法陣がある家から出るとそこは
もうドラク村の端だった。

「フォルトもここにいるはずだよね。
探さなきゃ」

フォルトとの再会を一番に
村へ踏み出した。

ドラク村は冒険者の行き来があって
アルク村より栄えているようだ。

やはりドラゴンからの被害があったようで
村の端の方の生け垣や古びた家など
壊れているのが見て取れる。

フォルトが心配になってきてドラゴンの
いる場所を聞こうと村の中心に向かう。

と、そこに声が掛けられた。

「ちょっとあなた!」

怒っているようだが、澄んだとても
綺麗な声だ。

「はい?私ですか?」

振り返るとその声に相応しくとても
可愛らしくて整った顔で見た目は
同い年くらいの少女がいた。

金髪のふわふわした綺麗な長い髪に
透き通る紫色の瞳を持っていた。
エキドナも綺麗だったが目の前の子も
同じくらいに目を引く美しさを
持っていた。

「そう、あなたよ。あなたがもしかして
ルア?」

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