第11章 エキドナのまじない
「はぁ はぁ はぁ 私は…もぅ
いいから……っ」
息も絶え絶えでやっとそう伝えると
足の間にフォルトが入ってきて
大きな肉棒を蜜口に充てがう。
そして勢い良く貫いた。
「あああぁん!!」
ピストンの動きが早くルシアリアの
身体は揺すられて戯れるがまま。
勢い良く蜜壺の中を往復する。
「あぁん、もっ…無理っ…あっ…
壊れちゃう…ああぁん」
何度達してもフォルトは止まらない。
もう何度達しただろう。
意識が朦朧とする。
熱い楔を打ち込まれる度に
意識が覚醒し、再び達して意識が
遠くなるのを繰り返す。
「…ダメぇ…もうっ…おかしくなるぅ
あん あっ はっ あん んんんー」
声は叫びすぎて掠れて出てくる。
自分の体なのにもう自分で動かす事が
出来ない程に果てて
ついに完全に意識が途切れた。
フォルトが目覚めると同じベッドで
二人共倒れたように寝ていた。
ルシアリアを見ると体中キスマーク
だらけでさらに体中とベッドの
シーツまで愛液と白濁まみれで
朧気にしか覚えてないが朝方まで
意識のないルシアリアを貫いて
いた気がする。
サーッと血の気が引いてルシアリアを
抱き起こす。
「ルア!ルアっ!…大丈夫か?」
ゆっくりと重たい瞼が開く。
「…ん…あ…ゔ…」
声が枯れて上手く発せれないが
目を覚ましてくれた事にホッとする
フォルト。
ルシアリアと自分を魔法で綺麗にして
隣のベッドに移り
口移しで水を飲ませる。
喉が潤せて少し声が戻る。
「ゔん…ん!…フォルト…
もう大丈夫…なの?」
「俺の事はいいんだよ!ルアこそ
大丈夫か?俺、自分を見失って…
ルアをめちゃくちゃにして…
本当にごめん」
自分の方が余程疲れてるだろうに
人の心配ばかりするルシアリアに
フォルトは、やり切れなくなる。
「私は大丈夫。…ちょっと声がおかしい
…だけ。あ、…後……腰が痛い…かな
もう少し…休んだら、大丈夫」
こういう時は他の人より回復力が
早いのが役に立つ。
「全然大丈夫じゃないだろ。ごめんな」
健気に笑うルシアリアを抱き締める。