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お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第5章 上書き


体を綺麗に洗った後は浴槽に一緒に浸かる。

また身体を弄られたり、フォルトの
一物が元気になったりもしたが、
お互い疲れてるので早めに上がり
フォルトの部屋に行く。

丁寧に髪をフォルトが拭いてくれたが、
その頃には疲れがピークを越して
ルシアリアは目が閉じそうになっていた。

「ルア、我慢しないで寝ていいよ」

「…うん。…フォルトも早く休んで。
ありがとう…大…す…き…」

力尽きて、寝落ちしたルシアリアを
ベッドに寝かしてフォルトも隣に
寝転がり腕枕する。
そして抱き締めて眠りについた。

「おやすみ、ルア」



フォルトの腕に包まれてとても幸せな
夢を見ていた。
フォルトと一緒に仲良く暮らしている
いつかそうなったらと願う未来の夢だ。

なのに途中から落とし穴に落とされたように
辺りが暗くなって身動きが
取れなくなってしまう。

自分の手足を見るとスライムが絡みつき
また服の中に侵入しようと這い上がってくる。
背後にはヴァンパイアが覆いかぶさって
首筋にキバを突き刺してくる。

「いやぁぁぁぁぁ!」

ガバっと起きるとフォルトの部屋の
ベッドの中だった。
まだ昼過ぎくらいで外は明るい。
嫌な冷や汗が流れ落ちる。

「ルア?どうした?大丈夫?」

「はぁはぁ…、夢…か。恐い夢…
…見ちゃった」

起こしてた体を引き寄せられ
フォルトの上に寝転ぶ。
ぎゅうっと頭から包み込むように
抱き締めてくれる。
それだけでホッと強張っていた体から
力が抜ける。

「どんな夢…?」

「えと……忘れちゃった。でも…
すごく、恐かった」

「うん。…大丈夫だよ。俺が守るから」

「…うん。ありがとう」

フォルトは落ち着くまでしばらく
頭を撫でてくれた。

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