第26章 幸せの光
ルシアリアとフォルトは各地を回り
世界中の人々を元気にしていった。
アルク村では、みんなを治療した後
盛大に凱旋と祝福の宴を開いてくれた。
勇者と聖女の故郷という事で村に移り住んで
くる人もいて賑やかになっていた。
人狼族との和平で交流がありナーナと
リヒターが恋仲になっており
ビックリさせられた。
シェスト草原ではエキドナがマッサージ屋を
開設し半年先まで予約がいっぱいの人気店に
なっていた。
特別客として優先してもらいフォルトは
マッサージをしてもらった。ピピの怨念の
籠もったマッサージだったがフォルトには
ただの気持ちいいマッサージで終わった。
ルシアリアは逆にエキドナにマッサージを
頼まれまた喜んでもらえた。
ドラク村ではギーニとシェーラのおかげで
村に活気が戻っていた。
ギーニが冒険者達を鍛えてお互いを研鑽
し合いレベルを上げておりフォルトに
またも再戦を申し込もうとしてシェーラに
怒られ断念していた。
ミルガルド大森林でも妖精達が歓迎してくれ
皆の治癒が終わった後は森の幸をいろいろと
ご馳走してくれた。
魔王領の方にも赴いた。
魔王城にはルシアリアを攫った事件が
キッカケで王国騎士団が度々出入りし
さらに人間との隔たりがなくなっていた。
他にも行った事がない所を日々巡り
緊急の要請があればそちらに赴き
治癒の旅は続いた。
そして治癒の旅に出て2年が経った。