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お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第25章 聖女発表と…


緊張しっぱなしたったが、どうにか式が終わる。

控え室に戻ると同時に緊張が解けて椅子に
へたり込む。

「ルアお疲れ様。無事、聖女就任
おめでとう。聖女になった感想は?」

「実感なんて湧かないよ。緊張したぁ。何も
失敗しなくて良かったぁ。

感想といえば…玉座へフォルトと歩いてる時
なんか…ヴァージンロードを歩いてる
気分だった」

「へ?あんな中そんな事思ってたの?
余裕だったんじゃない?」

「違うよ。緊張しすぎて別の事に思考が
飛んでいって…」

「あはは。でもヴァージンロードはもう少し
待って。…というか、俺は一緒に
歩くんじゃなくてその先で待ってたいから」

「あはは そうだね。とりあえず式が終わって
ホッとした!婚約発表もすごく嬉しい!」

「うん。これで近づく奴が減ってくれると
いいけど…
まぁ、明日からまた頑張ろう。どう?
やっていけそう?」

「うん。フォルトがいてくれるからね」

「なら、どこまでもお供するよ」

「うん…お願いします!」


明日からさっそく本格的に治癒を始めていく。
まずはクラウン王国の王都の医療施設の重症の
者達から始まり、教会に集まれる者達と順々に
治癒していく事が決まっている。

それが一区切りしたら魔王の転移の魔法の
力を借りて各地を回る旅が始まる。

途方もない旅が始まる。
治して喜ばれるばかりではないかもしれない。
間に合わなくて罵声を浴びるかもしれない。
それでも治癒の旅に出ると決めた。

ただ前だけを向いてフォルトと共に…




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