• テキストサイズ

お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第25章 聖女発表と…


「ルア、愛してる。…結婚はもう少し
先だけど聖女になっても俺だけの
ルアでいて…」

「うん。…うん。前も伝えたでしょ?私を
全部あげるって。みんなを治癒してあげたい
思いはあるけど愛してるのは
フォルトだけだよ」

「うん。改めてそれが聞けて安心した」

身体を離しお互いを見つめ合い
口づけを交わす。
幸せで胸がいっぱいだ。

「ほら、泣いたら目が腫れちゃうよ。今から
聖女発表なのに…」

「だって…フォルトが嬉しい事して
くれるから…でもせっかく化粧して
もらったのに…怒られちゃうかな?」

「化粧してなくても綺麗だから大丈夫。時間
ギリギリまで俺の腕の中にいて」

「うん。…式、大丈夫かな?国王様もいるし
お母さん達も見てるし人が
たくさんいるから緊張するな…」

「大丈夫。エスコート役は任せて。ちゃんと
見守ってるから」

「うん。お願いします」

2人微笑み合い時間が来たら
揃って控え室を出た。

控え室を出た時に城の侍女に少し崩れた
化粧は直してもらえた。

フォルトの勇者の称号をもらった時に
訪れた部屋の扉の前で一度止まり
入室の合図を待つ。

隣にはフォルト。これ程心強い事はない。
先程もらった指輪からも力を
貰えてる気がする。

合図があり目の前の扉が開き
玉座への道が開かれる。

赤い絨毯の上をフォルトと歩調を
合わせて進む。
たくさんの人が拍手で迎えてくれ
王様が笑顔で出迎えてくれた。

「此の度、奇跡なる御業で万能なる治癒の力を
持つ者に聖女の称号を与える。」

「謹んで拝命致します」

「その能力を発揮し人々を救う事に尽力せよ」

深く頭を下げ、再び顔を上げると聖女誕生で
部屋全体が湧き上がる。
ルシアリアのお母さんはまた泣いて喜び
見守ってくれていた。

聖女発表が終わると少し後方で待っていた
フォルトがルシアリアの隣に並び王様が
2人の婚約も大々的に発表した。

聖女と勇者の婚約でさらに会場が湧き上がり
祝福の賛辞が飛び交った。


/ 208ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp