第24章 和平条約再び
「いや、ミミリーとの交わりに少し参加して
もらったのだよ。今回はミミリーが誘って
そういう事になったが儂はミミリー
一筋だから安心しろ」
「何も安心できねぇよ!もうルアに近づくな!
だいたい、この騒ぎを謝罪一つで
済ませられると思ってないだろうな」
フォルトの圧が重く魔王に伸し掛かる。
魔王の忠告に気を引き締めルシアリアの元へ
向かうフォルト。
ルシアリアは城の修復を手伝う為
白のゴスロリの服からいつもの服に
戻っていた。かわいい服が似合っていたので
フォルトは少し残念に思う。
今はシェーラやミリー、ジークベルトに囲まれ
楽しそうに会話をしている。
フォルトがルシアリアの後ろに行くとパッと
笑顔になる。
「フォルト!」
フォルトはこの自分に向けてくれる笑顔が
大好きで吊られて微笑む。
「和平条約は継続だ。この騒動がキッカケで
今後はもっと魔物との交流も増えて
いくかもな」
「うん!私も今日のを見ててそう
思ったところ。良かったぁ」
ニコニコと上機嫌なルシアリア。
「フォルト、今回の呼び出しは無効にするわ。
逆に迷惑かけちゃってごめんなさいね」
シェーラがギーニを呼び出す赤い勾玉を
フォルトに渡す。
ギーニはというとあちこちに行き食事を
楽しんでいた。
「これは助かる。しっかり手綱を握ってて
くれ。また暴れ出したら堪らないからな」
「えぇ、任せて。ドラク村の修復も終わった
からまた遊びに来てちょうだいね」
シェーラがルシアリアとフォルトに微笑む。
「ルシアリア様、魔王城にも遊びに
来てくださいね!絶対ですよ!
待ってますからね!」
ミリーも魔王城へまた来てくれるよう
ルシアリアを誘う。
「うん。聖女発表があったら全国各地を回る
みたいだからまた来るね」
「いや、その前に移動には転移魔法を使うから
会う事になると思うぞ」
「どういう事?」