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お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第24章 和平条約再び


「みんなで協力して魔王城を直そう!」

ルシアリアの提案でその場にいた全員で修復と
片付けが始まる。
王国騎士団と魔王城とその付近に住む魔物達が
手を取り合い修復をする。

「わはははは!修復は慣れてるからな!
我に任せろ!」

一番張り切っていたのはギーニ。自分で
壊した村の修復をしたおかげで仕事が早い。

「修復するのが慣れてるって威張って言う事
じゃないわよ」

シェーラがすかさず突っ込みを入れる。


最初は人間と魔物、お互い戸惑っていたものの
修復してるうちに皆仲良く協力し合っていた。

魔法が得意な者が多くいたのでその日のうちに
修復が完了する。

「皆さんありがとうございます。
お疲れ様でした。お礼に魔王城で
お食事をなさっていってください」

ミリーが修復した魔王城の中に皆を案内する。
修復中、魔王城の従者達で食事の準備を
していたのだ。

王国騎士団は魔王城に入るのは初めてで
警戒する者もいたが何も罠はなく豪華な
食事が振る舞われた。

立食パーティの形式で打ち解けた者達が
混じり合い和やかに食事会が行われた。


「魔王!和平条約はこのまま継続でいいのか?
それとも破棄するか?」

食事も進みフォルトが肝心な事を
魔王に聞きにいく。

「うむ、継続だ。やはりお主にはまだ敵わぬと
わかった。…大騒ぎにしてしまい
すまなかったな。城の修復の協力も感謝する。
……それよりルシアリアにもっと
気をつけていた方が良いぞ」

「どういう事だ?」

「あれの体液は我に活力を与えた。ミミリーも
夢に繋がると今までにない力が
溢れてきたそうだ。

全部の魔物に対してそうではないと思うが
魔物達にこの事を知られれば我の配下は
抑えられるが眷属ではない者達が
ルシアリアを狙うであろう」

「ルアの魔力が増えて、そうなったのか…?
というか、体液をどこで手に入れたんだよ!」

思いもしない情報に驚きながらも憤慨する。

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