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お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第23章 弱点


戦いは白熱しなかなか決着がつかない。

地形が変わりつつ、魔王城も少し壊れて
しまっている。
だが、3人の戦いは止まらない。
気を抜けば一瞬でやられてしまうのだから。

しかしその3人の真上から突然大量の
水が降り注いだ。

ミリーが溜め込んでいた魔力を使い幻惑の
水魔法を放ったのだ。
実際には濡れてないが動きを止めるのが
目的だったので成功である。

そしてその魔法で動きが止まった3人に
大きな声が響いた。

「止めなさーーーい!!!!!」

普段大きな声を出して怒る事のない
ルシアリアがシェーラの風魔法でさらに
大きな声になるよう手伝ってもらい
声を届けたのだ。

3人は呆気に取られて戦いが止まる。

「3人共そこに座って!」

普段怒らない人が怒るのは効果があるようで
つい言われるままにフォルトが正座すると
後の2人もつられてその場に並んで正座した。

「どうして戦わないといけないの?和平した
でしょ?戦うと…怪我…するでしょ?……
心配する人…いるでしょ?」

怒っていたのに途中からボロボロに泣きながら
説教をする。




「この世界で最強なのはきっとルアね」

「えぇ、きっと誰も叶いませんわ」

その様を見て人型になったシェーラとミリーが
苦笑しながら呟きルシアリアの両隣に行く。

「ギーニ、ルアを助けに来たんじゃ
なかったの?どうしてあなたがフォルトと
戦ってるのかしら?」

正座させられてるギーニを見下ろしシェーラが
問い詰める。

「それは、その…戦いを見てると
ウズウズして…」

「だからって、敵の味方してどうするのよ!」

ガツンと怒られ小さくなるギーニ。


「魔王様?ちょっと嫌がらせするだけだって
言ってましたよね?こんなに大騒動になって
皆様にご迷惑おかけして…魔王城も半分
くらい壊れてるじゃないですか!
どうするんですか!?」

ミリーも正座させられてる魔王の前に仁王立ち
して魔王を問い詰める。

「ミリー、いやこんなつもりではなかった
のだが…その…」

魔王もミリーにはタジタジに
なってしまっている。


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