第23章 弱点
今は見た事もない石造りの簡素な部屋に
広いベッドだけが置かれている窓もない
部屋にいる。
「あなたは 人質。…魔王様は あぁん
あの 勇者に復讐 したいの。 んっ
あなたを 使って 誘き寄せ 今度こそっ
魔王様が はぁん 最強なのだと
知らしめてやるわ! あぁん」
「その娘があやつの弱点というのは真か?」
そこで初めて魔王が言葉を発した。
引き込まれるような切れ上がった
暗黒色の瞳をしており、漆黒の長髪を
背中に垂らし、低音ボイスで
落ち着いた声をしている。
大きな身体でミリーを後ろから貫き
止まる事なくミリーを愛でているので
直視できない。
「魔王様、えぇ 本当よ。あん
あの勇者ったら この子には 弱いみたい。
あぁん この子を 盾に んっ
やっつけて しまいましょう。それより…
頑張ったご褒美 まだまだッ足りないわっ」
「あぁ、そうだな。たっぷり褒美を
やらないとな」
その淫靡な身体のさらに奥に注ぎ込む
ように動きが早くなる。
ルシアリアの存在を忘れたかのように
2人の世界にのめり込んでいく。
ルシアリアは居た堪れなく部屋から出て
行きたかったが扉がないので出ていく
事は叶わない。
ベッドから降り邪魔にならないように
ベッドの淵に隠れるように床に座り込む。
魔王はミリーの魅力的な身体を支配
するように両手を後ろに引き
突き上げていく。
「あぁん 魔王様っ もっとぉ んっ
ああぁん あぁ あぁん いいっ
気持ちいい ああああぁん はぁぁ」
繋がりは激しく大きく動き2人して
高みへと登って行く。
「魔王様っ 魔王様ぁ あん あん
あぁん 愛してるっ 愛してるわぁ」
同時に絶頂に達したようだ。
息も整わないうちにミリーは
魔王の首に両腕を回し縋り付いて
口づけを交わす。
魔王はまだ足りないようで
再びミリーの腰を掴み激しく上下に
動かしていく。