第23章 弱点
「ああぁん あん いいっ もっとぉ
もっと 突いてぇ ああぁん」
淫らな声が耳に響いてくる。
最近夢の中で犯され喘ぎ声を発するのは
自分だったがこの声は自分ではない。
誰の声だろうと目を開けると…
ルシアリアも寝かされてる同じベッドで
一組の男女が入り乱れている最中だった。
王城で与えられてる部屋のベッドよりも
広いベッドの端に寝かされていたようだ。
ほんの少しの間だが久しぶりに悪夢を
見ずにぐっすり眠れたようで頭が少し
スッキリしているが目の前の情緒に
どう反応すればいいのか困ってしまう。
「あら、目が覚めたの?」
この声はミリーだ。裸の女性の方はよく
見ると本当にミリーだった。
しかし見慣れた格好ではなく三つ編みを
解いて綺麗な金髪がキラキラと輝き
メガネもしてなく緑色の瞳がいつもより
煌めいて見える。
「…ミリー…よね?」
「さすがルシアリア様、私ってわかるのね。
本名はミミリーアーシュよ」
いつもと話し方も違うし、服もメイド服では
なく全裸で体格のいい男性と今まさに
馬鍬っている最中である。
「私はサキュバス。あん あっ
夢を見せてっ 生気をもらうの あっ
ルシアリア様、龍眼で私が魔物って んっ
気付いていたでしょ?あぁ んん
魔物が王城にいるなんて はぁ
おかしいと 思わなかったの?」
動きを止める事なく話を続けるミリー。
「いや、魔王様とも和解したからお城で
働いててもおかしくないかな…と」
「とんだお人好しね。んっ 和解して
すぐに 人間が あっ 魔物を
受け入れられるわけ ない でしょ?
ちょっと私が寂しい顔を見せただけで んっ
部屋に戻って きて くれて あぁん
本当…っ 助かった わぁああぁん」
「……どうして私はここに?」
一番疑問に思った事を2人を見ないように
しながら質問する。
王族との会食をして緊張から疲れもピーク
になって部屋に戻ってすぐベッドに横に
なったはずだった。