第21章 癒しの時間
フォルトは自分のマントをルシアリアの
肩から掛けてあげてから胸の玩具と
秘部に入っていた二股の玩具を取り
後ろの穴の玩具を二つ取り出す。
媚薬がまだ効いてる為に抜く度に快感が
湧き上がってくる。
「これで全部…?」
「はぁ はぁ ううん…」
「フォルト!どこだ?」
その時ジークベルトの声が聞こえてきた。
マントでルシアリアの身体を隠し
ふらつく体を抱き上げる。
「ジーク、ここだ!」
瓦礫を乗り越えジークベルトが隠し部屋に
入ってきた。
「こんな部屋が城にあったなんて……
はっ!…兄上!?…まさか本当に兄上が
犯人だったなんて…」
フォルトが疑ってもジークベルトは
最後まで信じていたのだが現実を
突きつけられ愕然とする。
「後の事は任せる。まずルアを休ませて
あげたい」
「ルシアリアは無事なのかい!?」
「大丈夫とは言い難いが命に別状はない。
今は城の者に預けたくないから俺の部屋へ
連れていく。誰も近づけさせるな」
怒りのオーラが溢れて、ただただ申し訳なく
フォルトに従う。
「兄が本当にすまなかった。後日、
改めて謝罪させてもらう。今は早く
休ませてやってくれ」
頭を深く下げるジークベルトを置いて
割り当てられているフォルトの部屋に
ルシアリアを抱えて戻る。
ルシアリアとフォルトが隠し部屋から
出てすぐにジークベルトは衛兵を呼び
意識のないルークビルクを捕らえる。
ただやりきれなくてジークベルトは
拳を握りしめた。
部屋に戻りルシアリアを抱いたまま
ベッドに腰掛け力いっぱい抱き締め
ルシアリアの無事を噛み締める。
ルシアリアもフォルトとの再会に涙が
止まらなくなる。
「ルア…生きてた…良かった」
「フォルト、フォルト、フォルト…」
強く抱きしめ合い、お互い会えた事の
実感を確かめたくて、めちゃくちゃに
口づけを交わす。
「んっ はっ んんっ はぁ …っ」
「ルア…怪我がないか確かめさせて」
「んっ…待ってフォルト…私…まだ…
変なの…。媚薬を打たれて…身体が…
熱い…っ」