第20章 隠し部屋
「僕の玩具になってもらう為さ。
毎日毎日国の為にって政務ばかりで
うんざりでね。気晴らしも必要なんだ」
「気晴らし?」
「そう僕の楽しみは女性を甚振る事。
あぁ…そんな恐い顔しなくても大丈夫。
痛い事はしないよ。快楽に溺れさせて
あげるからね」
ルシアリアの頬を撫でとても上機嫌な
顔をしている。
ルシアリアは恐くて声が出ない。
「僕の気晴らしの為にね、僕の事が好きだって
言う女の子達を可愛がってあげて
いたんだけど…すぐ壊れちゃうんだよね。
最初は僕の事好きって言って寄ってくるのに
遊んであげるとすぐ音を上げる。
…まぁ、その変わっていく様を見ていくのも
とっても楽しいんだけどね」
頬を撫でている手は首筋を辿り胸の
膨らみに向かう。
服の上から胸の形に沿って大きく
撫でていく。
「魅力の薬さえあれば君も恐がる事なく
楽しめたのかもしれないが…
薬がない頃に侍女を使って遊んで
捨てちゃってたら妙な噂が立って僕の
立場に影響出そうだったからしばらく
我慢の日々で…それが辛くって城の研究者の
一人に薬の制作を秘密裏に頼んだんだ。
薬ができてからはすんなり楽しい事が
できたよ。
魅了の薬を使えば使ってる間の事は忘れるし
快楽にすぐ身を任せて長く楽しめたんだけど…
さっき君が助けたあの子ももう使えない。
…薬がもうなくなってね。
薬が欲しくても薬を作った研究者は
追い出されて先日、死んでしまったと
報告も受けてね…
薬もなくなってしまったら僕はどこで爆発
してしまうんだろうって
絶望を感じていたところに
回復力の早い君が来てくれて
運命かと思ったよ。
しばらくは君を探す人が騒がしくするだろうけど
聖女の公表もしてないし、見つからないと諦めたら
何人もの女の子を攫わなくて済むし
長く楽しませてもらえそうだしね。
君のような素材はなかなか見つからないから
大切に使ってあげるよ。
まず…君の感度から調べようか」
胸を撫でていた手が服を掴み一気に
引きちぎった。
「きゃあああ!」
肌が空気に晒される。