• テキストサイズ

お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第19章 王様との謁見


王様が片手を上げると拍手が鳴り止む。

「此度は魔王討伐、ご苦労であった。
並びに他種族との和平に尽力し
多大なる功績を上げて世界は
平和への道へ近付いている。

その功績にフォルトそなたに
称号を与えたいと思う。
称号は勇者。
これまでと同様この世界の平和の為に
尽くしてくれ」

「ありがとうございます。謹んで
拝命致します」

右手を胸に当て深く頭を下げる。
ルシアリアは一歩下がった所でそれを
見守る。フォルトの功績がみんなに
認められた瞬間に立ち会えた事に感動が
抑えきれず涙が溢れてくる。

「続いてルシアリア」

その涙も名前を呼ばれて引っ込んだ。

「お主も他種族との和平に協力し
傷ついた者達の治癒に勤しんでいる
と聞く。我が息子も命が危ないところを
助けてもらった。王としてではなく
一人の親として礼を伝えたい。
ありがとう」

最初は威厳があり恐そうと思ったが
そう言った王様はとても優しく笑っており
ルシアリアもまた涙が出そうになるのを
堪えながら笑った。

「とんでもないです。命を助けられた事
嬉しく思います」

「聞く所によると、そなたの治癒力は
すごいそうだな。今後もその力を
皆の為に使ってくれ」

「はい。仰せのままに」

ルシアリアも右手を胸に当て深く頭を下げた。

その後、褒章など承り謁見の間から退室
した後、別の部屋に通される。

豪華なソファに2人で座って待っていると
玉座にいた王族4人が側近と共に部屋に
入ってきた。

立ち上がり迎えると座っていいと促され
また座る。

大きな椅子に王様が座り向かいのソファに
3人の兄弟が座る。
3人共よく似て美男美女だ。

「改めて礼を言おう。フォルト殿、魔王討伐
本当にご苦労であった。そしてルシアリア
我が息子を助けてくれた事、感謝する」

部屋にいた全員が2人に頭を下げ
感謝を伝えてくれた事に恐縮する。

/ 208ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp