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お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第19章 王様との謁見


昨日買ってもらった優しいピンク色の
服を着てアクセサリーをつけ、いつも
日焼け止め程度しかつけない肌に
数少ないお化粧を施すと
見慣れない自分がいた。

変じゃないだろうかと不安になりながらも
洗面所から出るとフォルトも正装に
着替えておりカッコいい姿に
しばらく見惚れる。

フォルトもルシアリアを見ると動きが止まる。

「フォルトすごくカッコいいね」

恥ずかしいけど素直に伝える。

「ルアも…昨日見たはずなのに
昨日よりずっと綺麗だ。どうしよう
みんなに見せたくない」

「ふふ…ありがとう。でもそれはこっちの
セリフでもあるよ。フォルトにみんな
惚れちゃわないか心配だよ」

「それでも俺が愛してるのはルア
だけだよ」

「うん。私も…」

気持ちを確かめ合い口づけをし
お互い顔を見合わせ笑い手をつないで
王城へ向かう。


王城は近くに行くと天に続いているのでは
ないかと思える程大きく
左右はどこまでも続いている
塀が城を取り囲んでいた。

門も見上げる程大きく圧倒される。
ジークベルトが来る事を伝えてくれて
いたのですんなり城内へ案内される。

城内も見る物全て豪華で緊張が高まる。

広い城内をグルグルと回り
王様がいる謁見の間に案内され
大きな扉を潜るとたくさんの人が左右に
待ち構えており部屋に入った瞬間
ファンファーレがなり拍手で迎えられた。

まさかこんなに人が多くいるとは思わず
気が引けたがフォルトが隣にいて
腕を組んでくれていたおかげで下を
俯かずに進む事ができた。

赤い絨毯の上を進むと玉座に王様が座り
その回りに第一王子のルークビルクと
第二王子のジークベルト
そして第一王女のティアナが
待っていた。

ジークベルトは目が合うとウインクを
してくれ、微笑み返す。

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