第18章 王都の1日目
その噂とは、彼付きの侍女がよく消える
というものらしい。
第一王子のお側にと願う年頃の娘は
数多くいるが数週間すると侍女が別の者に
変わっているようなのだ。
その行き先を知らない他の侍女が消えたと
噂を流してるだけらしいが、噂だけが
広まって不気味がられてるらしい。
第一王子に近付く女性は後を絶たないし
噂好きな人達が面白がって尾ビレも
ついているようだ。
本人は毅然として政務に励んでおり
王位継承権第一位である。
2人目、第二王子はミルガルド大森林で
出会ったジークベルト。
何でも卒なくこなし
人を惹きつける魅力を持っており
王位継承権第ニ位である。
本人は王位継承を辞退しているが第一王子の
兄が密かにやっかみ、修行と紐つけて
王国騎士団に入団させ各地の魔物討伐に派遣
させてるという事らしい。
3人目は王女で名をティアナ。美しく
誰にでも気さくに話し掛けてくれる
優しい王女で評判もいいらしい。
そんな王族事情を聞かされながら
試着が終わる頃にはグッタリとなったが
ステキな服を選んでもらった。
パーティじゃなく、謁見なのでドレス
じゃなくよそ行き程度の服に抑えて
もらった。
「ドレスじゃなくて良かったのか?
王様への謁見だからドレスでも良かった
のに…」
「今回はフォルトが主役でしょ?私が
目立っちゃうわけにはいかないよ」
ちなみにフォルトも正装していく。
ルシアリアの服に合った服を選んだ。
「ルアの活躍も称賛されると
思うけど…それに俺はルアの
ドレスも見たかったな。まぁ…
それは今度の楽しみにとっておくか」
服が決まり2人は上機嫌で仕立て屋を出た。
王都で流行っている美味しいレストランに
行き夕飯を食べてから宿へと帰った。
宿に戻ってから2人でお風呂に入り
イチャイチャしてから慌ただしい
王都1日目は終了した。