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お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第18章 王都の1日目


王都へ入ると今まで見た事ない程多くの
建物が並んでいた。

田舎丸出しでキョロキョロと物珍しそうに
見ていく。

そんなルシアリアが可愛くて手を繋いで
誘導していくフォルト。

中央へ進むにつれて人も多くなっていく。

「今日は何かイベントでもあるの?」

「いや?たぶんないと思うけど…これが
日常だよ。イベントがあればもっと
人が押し寄せてくるよ」

「へーさすが王都だね!」

目に飛び込んでくる情報が多すぎて
何に驚いていいかわからなくなる。

昼食をまだ食べてなかったので遅めの
昼食を食べてから以前フォルトが
利用していたという宿屋へ行く。

「じゃあ、報告をしにギルドに行って
くるね。ルアも疲れただろ?
ちょっとゆっくりしてから一緒に
街を見て回ろうか」

「うん。じゃあ、フォルトが帰ってくるの
待ってるね」

新婚さんのように行ってらっしゃいの
口づけをして見送る。
確かにいろいろとありすぎて疲れて
いる気がする。

ベッドに横になり目を閉じる。


その時、腕に何か触る感触を感じて
目を開けて確かめるとスライムが
腕に巻き付いていた。

部屋の扉は閉まっており音や気配は何も
しないのにスライムが入り込んで
いるなんておかしい。
左手で払おうとして左腕にもスライムが
巻き付いていて動かせない。

「どうしてここにスライムが…それに
スライムは処女しか襲わないはずなのに…」

自分が処女の時に襲われた時の事が
思い出される。あの時はスライムの好物が
処女の体液だとは知らずにダンジョンに入り
襲われたところをフォルトに助けて
もらったのだが、今はもう処女では
ないのに寄ってくるなんておかしい。

「離して!やだ!助けて!…っふぐっ」

助けを呼ばれると思ったのか口の中に
スライムが入り込んで言葉を封じられた。

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