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お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第17章 蜘蛛の残党


「何!?それは一大事ではないか!」

話を聞いたギーニは興奮を新たにフォルト
を焚きつける。

「ルアを取られる心配は消しておけ!」

「いや、ルアは俺以外あり得ないから
大丈夫。それにだいぶ前にあいつらは
出発したからもう追い越すなんて厳しい…」

「誰が味方に付いてると思ってるのだ!
シェーラ!」

「えぇ!わかってるわ!あなた達、旅立つ
準備を今すぐ終わらせなさい!」

「いや、ギルドに報告…」

「それは王都のギルドでもできるって
知ってるわ!急いで!」

ギーニとシェーラに急かされあれよあれよ
という間にドラゴンの姿になったシェーラ
の背に乗せられていた。

本人達よりずっと急いでくれたおかげで
あっという間に王都へ到着した。

王都の外壁の手前で降ろしてもらう。

「ありがとう。空の旅、とても楽しかった」

「あなたの感想はやっぱり変わってるわ。
でも今度があったらもっとゆっくり
楽しませてあげるわね」

シェーラがルシアリアに顔を寄せお別れの
挨拶をする。

「どーだ!早く着いただろ!」

シェーラの背中にギーニも一緒に
乗って付いてきており背中の上に
乗ったまま自慢気に笑う。

「そうだな。シェーラのおかげでな。
おまえじゃなくシェーラのおかげだな」

「むー…スピードはシェーラの方が早い
から仕方あるまい」

「拗ねるな。感謝してる」

「またいつでも遊びに来い!いつでも
相手になってやるぞ」

「またボコボコにされたいのか?」

「その時はもっと強くなってるからな!」

「ふっ…期待しとく」

シェーラが翼を羽ばたいてゆっくり
空へ上がっていく。

「本当にありがとう!」

ルシアリアは空に向かって大きく手を振る。

「またな!幸運を祈る!」

そう言い残しギーニとシェーラは
去っていった。

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