• テキストサイズ

お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第15章 ドラゴンとの協定


番外編
ギーニとシェーラの想い

ルシアリアとフォルトが急いで宿へ
戻った後、ギーニとシェーラは村長の
所へ行き謝罪したのち歓迎してもらい
平和協定を結ぶ事ができた。

明日の昼に祝いの宴をするから来て欲しい
と誘いを受けた後リューマ火山の麓にある
人間用の家に二人で帰る。
ドラゴンの時と人間の時の体のサイズが
違いすぎるから住処をそれぞれに
合うように分けて作ってあるのだ。

「まさか人間がこんなに友好的とはな」

「本当…私達、恐がられてるとばかり
思っていたものね」

部屋に入りソファーに並んで座り
二人で寛ぐ。

「シェーラ、今日はルアと何が
あったのだ?」

その質問にシェーラは寛いでいた
体を飛び起こす。

「それは…その…私…ギーニがルアの
事が好きなのかと思って遠くの洞窟に
閉じ込めてきちゃったの……ただの
勘違いってわかってすぐ迎えに
行ったんだけど…その洞窟に盗賊がいて
恐い思いをさせてしまったわ」

シュンと頭を項垂れ反省している。

「ルアは災難だったな…だが
シェーラはどうしてそんな勘違いを
したのだ?」

「だってギーニったら、ちょっと前から
ソワソワして落ち着かないし
外では暴れるし…これはもう恋煩い
なんだと思ってしまったの。夜の行いも
その…減っていたから…」

「なんだ寂しかったのか?いや
ヤキモチか…?」

「そのどちらもよ」

正直に話すシェーラを自分の膝の上に
座らせ後ろから包み込むように
抱き締める。

「何を心配することがあるのだ。
ドラゴンは数が少ないがこうして
出会えてからは二人で過ごして
きたではないか」

「ずっと一緒でもどう思われてるかなんて
怖くて聞けなかったわ」

「そうか…我達は会話が足りなかったな。
人間ともそうだったが言わねば伝わらない
事はたくさんあるな」

シェーラの頭を撫でながら頬にキスをする。

/ 208ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp