第15章 ドラゴンとの協定
「我は出会った時からシェーラが好きだ
一緒にいるのが当たり前すぎて知ってると
思ってた」
シェーラの頬に目尻に額にたくさんの
キスを降らせる。
「我のツガイはシェーラだけだ。行動で
示せてると思ってたが…足りなかったな」
唇を塞ぎ舌を忍び込ませる。
「んっ ふっ んんっ」
「こんな事をするのも…したいと思うのも
シェーラだけだ。…伝わったか?」
激しいキスに目尻から涙が滲む。
「えぇ…こんなに想われてるのに何を
怖がっていたのかしらね」
シェーラの服を脱がせながら開いた胸元に
唇を寄せる。
「人と交流するからといって他所を
見るなど許さないからな」
「あっ…それは、こっちのセリフ…
きゃあぁ」
ソファーに押し倒し噛み付くように胸の
頂きを刺激する。
「ああぁん」
体が上気し肌がピンク色に染まる。
「シェーラ…綺麗だ。我のツガイ…」
「ギーニ…私も…出会った時から
あなただけを見つめてきたわ。
これからも…あなただけを…見つめ…っ」
途中で言葉をキスで奪われる。
「愛してる。…これからは言葉にして
ちゃんと伝えていかねばな。
さっそくだが我の気持ちを伝えよう。
我は日頃からドラゴンの子孫を
増やさねばと思っていたのだ。
寂しいと思ってもいられないくらい
子を作りたい。だから…
子作りに励まねばいけぬな」
不敵な笑みにシェーラは呆れながらも
再び心を奪われ快楽に溺れていく。
この日からリューマ火山の麓では夜な夜な
喘ぎ声が響くようになったようで
夜はリューマ火山付近へは立入禁止に
なったそうだ。
ドラゴンの一族が一気に増え楽しい声が
止まない日々はすぐそこまできている。
番外編
ギーニとシェーラの想い 完
※本編はまだまだ続くので今後も
よろしくお願いしますm(_ _)m