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お人好しは何かと巻き込まれる【R18】

第15章 ドラゴンとの協定


またギーニとシェーラに会う為に
出掛ける準備を終わらせて部屋を
出る前、フォルトがルシアリアの左手を
取り誘淫の印が消えている事を確認する。

「他の男が寄ってくるのは嫌だけど
中出ししても良かったのは嬉しかったな。
ま、そのまま子供が出来てもいいけどね」

ものすこい発言をフォルトがして
ルシアリアを驚かせる。

恥ずかしくて顔を赤くさせて出てこない
反論を言いたくて口をパクパクさせる。

ルシアリアの左手をそのまま持ち上げ
薬指のところに口づけする。

「突然のプロポーズで指輪を準備して
なかったけど、少し待ってて。きっと
気に入るのを送るから」

いつもに増してカッコいいフォルトに
腰が砕けてしまいそうだった。

「…はい」

そう返事するのでいっぱいいっぱいだった。

そんなルシアリアを見て満足してから
左手をそのまま繋いで部屋の扉を
開けるとゴン!と鈍い音がした。

「痛ったぁぁぁ!」

扉が勢いよく誰かに当たったようだ。
扉の反対側を見ると蹲るギーニと
付き添いのシェーラがいた。

「大丈夫!?」

「大丈夫だ。ドラゴンは人より
丈夫だからどうということはない」

心配して駆けつけるルシアリアに
そう答えたのはギーニではなく
フォルトだった。

「それは我のセリフだろう?なぜ
おまえが答える」

「あんだけ、激しい戦いをして
たったこれだけの衝撃がおまえに
効くわけないだろ!?」

「不意打ちで痛いもんは痛いんだ!」

バチバチと言い争いが、始まりそうで
ルシアリアは焦る。

「ギーニ、言い争いをする為に来たんじゃ
ないでしょ」

シェーラのその言葉に睨み合っていたのも
忘れてルシアリアに向き直る。

「そうだった。我はお主なんかに用はない。
ルア、我はルアに用がある」

「?…私?」


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