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【鬼滅の刃】入れ替わりの血気術

第2章 息子の思い


お酒のお代わりはいかがですか、と妻が声を掛けてくる。父の体になった為、酒には強くなったのだろうが、全く飲む気になどならない。
いらない、と言うと彼女は静かに引き下がった。
触れてはいけないその姿が、いつもより艶かしく見える。去り際に一つ微笑むその口元に、自分の唇を寄せたくて堪らなくなる。

しかし、今彼女にとって俺は夫の父である。
縁側に座り、酒を飲み、飲んだら横になる。普段父が振る舞っている様に、俺も振る舞わねばならない。そんなに難しいことではないだろう、と自分に言い聞かせる。あのことだけがどうしても気に掛かるが、父のことだ。道に外れる様なことは決してしないと信じている。 
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