第12章 拾弐
俺は挿入したまま彼女の体をひっくり返した。彼女が父に押さえつけられて体を開いているという事実がふと嫌になったのだ。
彼女の意思で俺を受け入れている、と感じたかった。
それを察した父が手を離したが、彼女は存外素直に四つん這いになった。その体勢になった彼女も厭らしかった。
可愛らしい菊花を見せつけながら俺を受け入れているその体勢は、既に三回射精しているということを忘れさせるほど俺を烈しく昂らせた。
今彼女は確実に自分の意思で俺を受け入れている、と改めて感じた。堪らず俺は彼女の最奥を狙って突き動かし始めた。
彼女が再び声を上げる。
ふと見ると、父は彼女の正面で彼女の顔を穴が開くほど見つめている。俺が今見ることの出来ない表情を父が見ていることに悔しさを感じた。
俺は彼女の体を捻らせて、奪うように唇を重ねた。舌を絡めたいと思って差し入れると、彼女が絡め返してくれるのが嬉しかった。その感情を彼女にぶつけるように俺は必死で腰を打ち付けた。
唇が離れた後、しばらく彼女は声を上げて俺が与える快楽を貪っていたが、突然眼前にあった父のそれを口の中に放り込んだ。
想定していなかったのか、父が小さく声を漏らした。
腰を高く上げ、美しい菊門を大きく剥き出しにしながら行う彼女の口淫は、眼福としか言いようがなかった。卑猥な音を立てながら父に奉仕している姿はあまりに厭らしかった。
父は眉を寄せながら彼女の髪を撫でている。
と、急に髪を撫でている手に力が入ったのが解った。ぐっ、と言う父のくぐもった声と共にその腰が揺れていたのが解った。
父は彼女の頭を押さえ付け、その口内に精を放っていた。
全く予告もせず、許可も取らず、さも当然のことかの如くそれを出したのだ。
彼女の喉の音が聞こえた。ちゅっ、と吸い上げるような音まで聞こえている。父の体がぶるりと震えたのが解った。
俺の精がまたも先端に集まり、出してくれ、と騒ぎ始めている。
これを彼女の中に出したら俺も口淫をしてもらおう、と強く思った。