第14章 頭のいい子は好きだけど……
「お話は以上のようですので、これで本当に失礼します。
ああそうだ、放課後モストロ・ラウンジにお邪魔させていただきますね。
私の”知り合い”が昨日から”お世話になっている”ようなので……アズール先輩の経営するカフェ、楽しみにしておりますね。
では、良いお昼時間をお過ごしください」
目をかっと見開き、殺気を込めて睨みつけながら言えば、びくりと身体を震わせた三人。
まだ子供には早かったようだ、失敬。
けど、あんまり大人をなめないほうがいいよ?
あいつらはただの自業自得ではあるし、私もあんた達をその件で責めようなんては思っていない。
でもね、あんた達はやってはいけないことをしたんだよ。
人のことを良く知りもしないで、勝手に下に見たことだ。
正々堂々と戦いを挑めないなら、臆病者と同じ。
あんた達が馬鹿にして手玉に取ったイソギンチャク達と同レベルなんだよ。
「……アズール、大丈夫ですか?」
「記子ちゃん全部分かってたんだ~おもしれえ」
「……ジェイド、フロイド。見ましたか彼女の最後の顔を……あんな表情も出来るなんて、嗚呼絶対に欲しい!
最初はただのお人好しな方だと思っていましたが、あれ程頭の冴える方だったとは想定外ですよ!
こうしてはいられません、彼女を手に入れる為の準備を整えなければ……絶対に僕のものにしてみせますよ、記子さん!」