第5章 エルフマン 「君と見たい星空」
「エルフマーン!」
私とエルフマンは仲がいい。
ミラちゃんと一緒にグラビアの仕事をしているから忙しいことも多いけれど自然と1日に1時間は2人で話すようになっている。
私はまた今日も話しかけに行った。
「おう!カナタか!」
今日も今日とてナツ達と暴れていたエルフマンは、私を見て笑ってからナツ達の方に向き直った。
「ちょっと待ってくれ!ナツ達と漢の闘いをしている所なんだ!」
そう言ってまたワチャワチャ遊び始めたエルフマンに私はムッと頬を膨らませた。
「…私はエルフマンと話したいのにな」
仕事から帰ってきた後で少し疲れ気味だった私はエルフマンに癒されたくて意地悪を言う。
呟きが喧騒の中でも聞こえたエルフマンの動きが止まる。そして急にビーストソウルの黒牛を展開させて皆を軽く投げ飛ばした。
「おい!急に反則だぞ!」
何も知らないナツがエルフマンに指をさすとエルフマンはニカッと笑った。ブーブーと怒っている皆に一言。
「漢たるものいつでも本気を出さねばならん!」
そう言ってエルフマンはこっちに走ってくる。私は少し汗ばんだ大きな彼の手を掴んだ。
「かっこよかったよ。エルフマン!」
私がそう言うとエルフマンの顔は分かりやすくみるみるうちに真っ赤になる。
「お、おう。さあ、何話そうか?」
手をぎこちなく握って私を椅子まで案内する。
エルフマンは意外かもだけどこういう紳士的なとこあるの、と誰に向けたか分からない自慢を心の中でしてみたり。
それはそうと、
「あのね、エルフマン。仕事の人からプラネタリウムのペアチケットもらったんだけど行かない?」
今朝貰ってきたばかりのチケットを握りしめて聞く。どうやらその人は今日で期限が終わるからくれたみたい。
エルフマンは少し首を傾げて、
「俺でいいのか?ミラ姉とかルーシィとか…」
と質問で返してくる。
「…私はエルフマンと行きたいの。だめ?」
こてんと首を傾けてそう言うと、エルフマンはグッと何かを飲みこんだ。
「っ…!いや、行こう!!」
早速!と私の手を掴んで歩き出す。
…ちょっとおめかしして行きたかったんだけど。
まあ、いっか。