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短編 フェアリーテイル

第4章 ガジル 「どんな時も」


視点が一転して私がガジルの下にいた 。


「…ガ、ガジル?」


「…」


私の顔をジッと見つめてからキスをしてきた。


「ん…!」


少しだけ、少しの間だけ今まで見た事がない柔らかい表情をうかべる彼が見えた。
胸が急にうるさくなる。

ガジルはギヒッと笑った。


「お前のその顔、初めて見るな」


カァッと顔が赤くなっていく。


「やだー!見ないで!!」


暴れる私の手を押さえつけてガジルは額に、頬に、首にキスをしてきた。


「意地悪…!」


「フッ、その顔も良いな」


私が頬を膨らますとガジルはまた私の口にキスを落とした。
2人で額をくっつけて微笑み合った。



ガジルは今フェアリーテイルに行っている。

私は今日も洗濯をして、料理を作って、ガジルの帰りを待っている。




-𝑒𝑛𝑑---------
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