第4章 ガジル 「どんな時も」
「え、ごめん!痛かった?」
「…怖かった。カナタに嫌われることが」
そう言って腕で顔を隠している。
そんなガジルの上に跨った。
「…私、ガジルが好きだよ」
彼が息を呑んだ。そして私の頭を少し強く引き寄せて胸にぶつけた。
「…泣かすんじゃねえ」
「ごめんね」
そう言って私はガジルに抱きついた。
視点が一転して私がガジルの下にいる。
「…ガジル?」
「…」
私の顔をジッと見つめてからキスをしてくる。
「ん…!」
少しだけ、少しの間だけ今まで見た事がない柔らかい表情をうかべる彼が見えた。
胸が急にうるさくなる。
ガジルはギヒッと笑った。
「お前のその顔、初めて見るな」
カァッと顔が赤くなっていく。
「やだ…っ!見ないで!!」
慌てる私の手を押さえつけてガジルは額に、頬に、首にキスをしてきた。
「意地悪…!」
「フッ、その顔も良いな」
私が頬を膨らますとガジルはまた私の口にキスを落とした。そして、2人で額をくっつけて微笑み合う。
ーーー
ガジルは今フェアリーテイルに行っている。
私は今日も洗濯をして、料理を作って、ガジルの帰りを待っている。
-𝑒𝑛𝑑---------