第24章 ジェラール 「プレゼント」
呟きながらジェラールを見ると彼は少し驚いたように私を見つけながらまた柔らかく微笑んだ。
「……うん。カナタ。次からはもっと頻繁に帰ってくる」
私は微笑んで話すジェラールの温もりに安堵しながら夜を過ごすのだった。
夜中、喉が渇いて目を覚ます。
するとジェラールは私の顔をじっと見つめていた。
「…ど、どうしたの?」
驚きでつい布団で体を隠しながら聞くと彼は微笑む。
「いや、…幸せだなって」
ジェラールはそう言ってから時計を見て思い出したように言った。
「…あ、メリークリスマス。カナタ」
「メリークリスマス。プレゼント、何がいい?」
答えてから彼に聞くと、
「カナタがいい。…次会う時まで忘れないように、カナタの体が大丈夫そうなら…もう1回だけしない?」
と悪戯げに笑う彼だった。
-𝑒𝑛𝑑-------