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短編 フェアリーテイル

第16章 エルフマン 「どこまでもロマンチックに」


ミラちゃん達にも知らせて、私たちはフェアリーテイルの中での公認カップルになった。

ナツやグレイは


「えーっ!エルフマンが!?」


と驚いていたけど
ラクサスやガジル、ルーシィは


「分かってた」


と言う。

バレてる人にはエルフマンが好きって事がとことんバレてたらしい。

でも、別に恥ずかしくない。
ミラちゃんとリサーナは凄く喜んでいる。


「お姉ちゃん(妹)かぁぁ…」


嬉しそうにぼんやりする2人に笑ってしまう。

それでエルフマンと2人で相談したんだけど、グラビアの仕事は続けても良い事になった。

彼は姉のミラちゃんからグラビアの仕事にも誇りがあると言うことを教えられているようだ。



エルフマンと初めてのデートの日。
今度こそプラネタリウムを見に行こうという話になった。

気合を入れて、服を選んで、メイクをして、準備は万端…だったのに。


「嘘…、生理…?」


近いのは分かっていたけど言ってもまだ1週間前ですよ…?

それが今日になるなんて。

しかも、気づいてしまったからか、とんでもない痛みが襲ってくる。


「いった…。ほんと、勘弁してよ…」


泣きそうになりながらお腹をさする。

とりあえずエルフマンに連絡する事にしよう。
連絡用ラクリマでメールを打つ。


『エルフマン、本当にごめんね。今日のデート中止にしてもいいかな』


すぐに返事が返ってくる。


『どうしてだ?』


…そうなるよね。


『生理になっちゃって、凄くお腹が痛くて。とてもじゃないけど街を歩き回れないの』


そう打ってから私は溜息をついた。
自分の体の管理くらいするのがプロじゃん。
何してんの、私。

少ししてから返事が来る。


『わかった。……これはカナタが嫌なら断ってもらって構わないのだが、家に行って良いか?』


予想外の返事に私は少し微笑んだ。
ほんと優しいな。エルフマンは。


『良いよ。そう言って貰えて嬉しい。でも、疲れきった顔してても何も言わないでね笑』


とだけど送っておく。


『👍』


の絵文字だけが帰ってきた。

私はそれを見てからメイクを落として服を着替え直すことにした。



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