第3章 in 初デート(顔合わせ時のみ保護者付き)
翔「う、うん………行こう////」
俺は繋いだ手を握りなおして、予約を入れた店に向かって、智くんと一緒に歩き出した
翔「あ、そう言えばさ、勝手に予約入れちゃったけど、智くんって好き嫌いとかあった?」
智「ん〜ん、特にないよ?」
翔「そっか、良かった(笑)」
安堵して笑う俺に釣られるように微笑みながら、智くんが言った
智「何のお店?」
翔「あ、いや、それが………蕎麦屋なんだけど(汗)」
智「お蕎麦屋さん?」
智くんは可愛らしく目をぱちぱちさせて俺を見た
翔「(うおっ…か、可愛い///)ご、御免ね蕎麦屋なんてちょっとチープな感じだけど、老舗の蕎麦屋でさ、そば粉は勿論、水まで拘り抜いた本格的なお店なんだよ!俺も好きで超ハマってて…いや、だから、初デートで蕎麦屋なんてって言われたら、ソレまでなんだけど(汗)」(←めっちゃ早口(笑))
何故か焦って長々と言い訳する俺
智くんはそんな俺の言い訳を可愛いお目めを見開いて熱心に聞いている
翔「……蕎麦、嫌じゃなかった?///」
智「うん、嫌じゃないよ」
そう言って控え目にニッコリ笑う智くんを見て
俺は改めて超好みだなぁ、なんて思った