第14章 live=love!
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(………やばい、痺れた
完璧に痺れた
マジ痺れた。)
俺は玄関マットの上に正座して智くんを待ちながら
その体勢で待っている自分を呪った(笑)
(て言うか何で正座してんだ俺?
誠意を見せる方法は他にいくらでもあるだろうに…
コレじゃ智くんが帰って来ても、ココから一歩も動けねぇぞ?(汗))
─ガチャガチャ…カチャン
翔「!!!」
痺れた脚を抓りながらそんなコトを思っていたら、目の前の玄関の戸の鍵が開く音がした
俺は、脚から手を離して床に三つ指を揃えて付けると
じっとドアの開く瞬間を待った
─きぃぃ……
ドアが、ゆっくり、少しずつ開いて行き
五センチ程開いて、ピタリと止まる
その狭い隙間から、智くんの可愛い涙目がキョロッと此方を覗き見る
智「翔くん…………そんなトコで何してんの?///」
翔「………………反省。」
智「反省って…………何を?///」
翔「………………色々。」
智「色々って…………例えば?///」
翔「例えば………って、ちゃんと言うから、とりあえず家の中に入ってよ智くん」
智「…………ぅん///」
智くんは小さな声で返事をすると、そろっと家の中へ入って来た
翔「…………」
その手に握られている薬の袋を、じっと見詰める
その視線に気付いた智くんが、恥ずかしそうに薬の袋を背中に隠した
翔「………俺、さっき松潤から智くんの病気のコト聞いてネットで調べたんだ………
………直腸炎のこと」
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