第14章 live=love!
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いや、だから百万歩譲って浮気なら許そう
だって、俺には智くんが必要なんだから
浮気は男の甲斐性だってことわざもあるし(←ことわざじゃありません)
そこは、泣く泣く目を瞑ろう
……でも。
翔「本気だとか言ったら…………………おで、ぢんだう(泣)」(←尋常じゃないくらい鼻水が垂れている(笑))
涙ながらの呟きが言語不明瞭になってしまったので
俺は、先刻から垂れ続けている涙と鼻水をティッシュで拭いた
翔「…………」
自分の顔から放出された液体で汚れたティッシュを見ながらふと思う
何時もだったら、自分で拭かなくても
こんなばっちぃ液体を、智くんが嫌がりもせずに拭ってくれるのに、と。
翔「ぐすん………智くん………帰って来て(泣)」
俺には、智くんが必要なんだ
体じゃなく
心が、智くん無しじゃ正常な状態を保てないんだ
勿論、智くんとするえっちが大好きなのは確かだし
普段、えっち一辺倒みたいになってしまってはいるけど
もしもどうにもならない理由でえっちが出来なくなってしまったとしても
それでも
やっぱり、智くんが傍に居てくれなけりゃ、俺の日々の生活は成り立たないんだ
例えば
超絶美味そうな蕎麦があるのにめんつゆが無いのと同じように(←何故例えが蕎麦?)
智くんが居なければ、俺の人生は色気も味気もあったもんじゃないんだ
智くんがいるからこそ、蕎麦が美味しく頂けて(←だから何で蕎麦。)
智くんがいるからこそ、俺の人生に輝きが得られるんだ
それなのに
翔「…………ニノなんかに………ニノなんかに智くんを渡してなるもんか!!」
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