第14章 𑁍眠り姫と真紅の狼さん / 真田幸村
その膨らみを、揉みながら円を描くように愛撫していく。
次第に肌が火照り始め、胸の頂がその存在を主張するように俺の手のひらに当たり始めた。
お前でもこんなんなるんだな、かわいー。
今度はその膨れた花芽を摘み、擦るように弄る。
結衣の顔を伺えば、嫌々とするように首を左右に振り、半開きの口からまた声が漏れた。
「や……っん……」
「っ……好いのかよ」
「んー……ゆき、む……」
「は、はぁ……?!」
思わず目を見開く。
なんでここで俺の名前が出るんだよ。
寝てるくせに、俺に襲われてるの気づいてないくせに。
……俺に何をされている夢を見てんだよ。
(自覚したばかりで、気持ちも通じていないのに)
結衣は微かに頬を染めながら、未だ寝息を立てている。
襲われて、無意識にやらしー声上げて。
挙げ句の果てには、名前まで呼びやがった。
自惚れるだろ、そんな事されたら。
こいつも……俺を好きかもって。
「あーもう……切れた、理性」
一度上半身を起こし、後ろ頭を掻いた。
そして、ため息が出る。
頭の線が一本、確実に切れた。
止まらねーと思ってても"最後"までする気はなかったのに……
もう終わりまでしたい、本気で。
泣かれようが嫌われようが、今は関係ない。
俺のものにしたいと雄の本能が思ってしまったから……
本当の意味で、
お前を逃がしたくないと、滾っちまった。
「ん、やぁ……」
「結衣……」
「は、ぁ……ん……」
蜜が甘いな、甘露だ。
着物の裾を割り、脚を開かせて、その蜜部を貪る。
膨れた割れ目からは、絶え間なく愛液が零れ落ち、それを舐め上げて甘ったるい味に酔った。
寝ながらも結衣は可愛く感じてるから。
逆になんで起きないのか不思議なくらいで。
これはもう、挿入するまで起きないかもしれない。
(それはそれで好都合だよな)
寝ながらこんなに濡らして、やらしーの。
でも可愛い、めちゃくちゃに愛したい。
熟れすぎた果実は馨しい匂いを放ち、俺を引き寄せて虜にさせる。
舌を中に入れて入口辺りを解しながら、指でぷっくり膨らむ蕾にも触れてやる。
弾くようにしていると、結衣が痙攣するようにビクッビクッと躰を跳ねさせた。