第4章 眠れる森の美女…101年後♥️♥️
「確か噂では目覚めたとか。 そういや報告も寝てたって言ってたっけ。 えっと………大丈夫なのかな。 この人」
女性の元に歩み寄る兄を目の端に、ハルカはここから見える距離にある城をとおくに認めた。
(壁がやはりいばらに覆われて黒く見えるが、大きな城だ)
兄の話では、ここの王様と妃、財宝は呪いとともに、あの城に眠っているという。
道中の土地も豊かな様子だった。
「しかし何にしろ、揃って寝過ぎ………兄貴。 それ生きてんのか?」
「うん、まあ?」
女性は夜着に似た簡素なドレスを身に付けていた。
言葉少なになった兄の傍に行き、ハルカが彼の腕の中を覗き込む。
ふっくらとした頬に長い睫毛。
ぽかんと小さな口を開けて眠りこける女性は確かに噂のオーロラ姫なんだろう。
品がよく可憐な様子がみて取れる。
「何だ、まだガキじゃね? 美女ではないだろ」
「どちらかというと少女だねえ。 ただの童顔かもしれないけど」
クスクス笑う兄王子だったが、ハルカは嫌な予感がした。
「………ちょっと身体検査してみようか?」
兄王子は異性の許容範囲が広かった。
「兄貴、昔みたいに幼女襲うなんてことは」
「あれは単なる遊びね。 若気の至り? 今は成人も済んで人目もあるしさ」
(人目が無かったら犯るのかよ………)
話しながら兄王子がスルスル姫の衣服を剥いでいく。
「………」
「ふーん。 これは、なかなか………」
だんだんとあらわになっていく姫の体。
手足や腰はまだほっそりしているものの、開きかけたつぼみに似た美しさだった。
「これならあと二、三年後にはハルカ。 お前にも食べ頃じゃないの?」