第4章 眠れる森の美女…101年後♥️♥️
あるところにいばらで囲まれたお城があった。
誕生日パーティに呼ばれなかった魔女の腹いせで、16歳に死んでしまうと予言されたオーロラ姫は、そのとおりに命を落とした。
そしてこれも別の魔女の予言どおり、100年後に姫は目覚めた。
それからさらに一年が経ち。
花に飾られたガラスの棺で身を起こした姫は
「ふあああ…」
と大きなあくびをして辺りを見渡した。
バラは美しく花をつけて咲き誇ってはいるものの。
いまだにいばらで覆われたお城の敷地をながめ、彼女がねむけまなこを擦る。
「起きたはいいけど。 また駄目ね、これからどうしたら………」
何しろ100年は長過ぎた。
一年ぐらいでは完全に目が覚めるわけはないのである。
「チュンチュン、お姫様。 水浴びに行かなくっちゃ」
「さあ、頑張って立って!」
気を抜くとまた眠気が襲う姫を急かし、森の鳥たちは姫の身支度を手伝った。
足に地面を着けるとフラフラする。
「そんな、起きるたびに………お風呂に入らなくても」
鳥たちは力なく抗議する姫を追い立てた。
「チュンチュン。 駄目ですよ、またどこぞの旅人が、そら。 大量にお姫様に精液を浴びせて行ったんですから」
自分の体を見下ろせば。
「ヒッ。 い、言われてみれば。 嫌だわ、毎回毎回。 こんなのどこから出すのかしら」
彼女の髪やはだけたドレスの胸元にはベッタリ白い液体がはりついてパリパリに乾いていた。