第9章 閑話シンデレラ…舞踏会編♥♥
今のアンナは声で愛撫に応えることができなくなっていた。
大波のごとく一方的に押し寄せる官能を、吐き出せないのは耐えがたい。
口を塞がれて息苦しさを感じるだけでなく、その理由はもっと深いもの。
華やかで優雅な舞踏会の陰で、欲望が絡み合う。
その淫靡な状況に彼女の身体は不思議な高揚を覚え始めていたのだ。
そして、何よりもシンデレラの、若さに似合わず巧みで執拗な愛撫がアンナを翻弄していた。
(あぁ……気持ちがいいっ……)
アンナの心と体はぐちゃぐちゃに混ざり合い、混沌とした感覚に包まれていくのを感じている。
「ふ、ンーッ」
胸をきつく揉まれても最初は痛みと困惑しかなかったはずなのに、今この行為に呑まれている自分がいる。
そんな羞恥心がなおいっそうアンナを興奮させたのだった。
目も口もほぼ塞がれて体をくねらせるしかないアンナの耳に、シンデレラが自らの衣服を脱ぐ気配を感じた。
「アンナ」
シンデレラはアンナの足元から下着を引き抜き、膝裏に手を添えた。
アンナの足先が頼りなく揺れる。
シンデレラが膝の間に腰を入れアンナの股間に圧し掛かるものは、驚くほど熱く大きな塊だった。
亀頭が、ゆっくりと膣口の襞に押し込まれる。
「少しだけ………痛むかもしれないけれど、きっと良くなるから」
優しくそう言われると、期待と不安で膣口がきゅっと無意識に収縮したのが分かった。
「ん……っ!」
アンナの口から苦しげな悲鳴があがった。
狭い内壁がぐううっと押し広げられる。
唾液とともに、その悲鳴は口の中で布に吸われて消えていった。