第2章 トラウマ
零音side
「あっ……あ゛ぁ!いっ!!はぁはぁ//」
両手を先程の縄で縛られ正常位でベッドの上でまた犯される。
ちっとも気持ちよくなんかない。
痛い。
お腹が張り裂けそうだ。
「ひぅ!?!//」
ゴリっと前立腺を突つかれたのがわかった。
そこを攻められると理性が飛んでしまう。
どんなに嫌な相手でも感じてしまう。
「やめっ……だめっ……んぁ//」
「だめ?の割には感じてるっぽいけど?」
「あ゛ぁっい……ダメダメダメっイっっっク//」
腰がガクガクと震える。
悠以外とこんなことして……感じてるって……最低だ……
「うぅ……ひっく……」
涙が溢れてきた。
ここには僕の味方なんて誰一人としていない。
誰も……助けてくれない……
「うわ、泣いてんの?そんなに嫌だった?」
須賀原くんたちは笑いながらぐしゃぐしゃになった僕の写真を撮る。
動画まで撮られて……もう逃げ場なんてない……
「なぁ零音……1つ提案がある。」
「……はい……?」
「お前の命は保証してやる。それからお前のやりたいことをなるべくしてやるよ。飯だって増やしてやる。行動範囲も広げてやるよ。」
「え……?」
一瞬理解が追いつかなかった。
今まで散々めちゃくちゃにされて……急にどうして?
「その代わり……俺と付き合え。俺の物になれ。」
「っ……そ、それは……」
どんなに自由度が広がっても悠を裏切るなんて出来ない。
それに悠以外を愛せない。
絶対に悠は生きてる。
だから……
「ご、ごめんなさ……っ!ぐっあ゛ぁぁぁぁ!」
銃声と共に大腿部に鋭い痛みが走る。
「うーわ痛そー」
周りの男性が笑いながら僕を見る。
「ごめん、聞き間違い?今お前ごめんって言った?」
そんな……僕に選ぶ権利なんて初めから……
「えっと……俺と付き合うよね?」
撃たれた部分の痛みが強まってくる。
血が流れているのも感じる。
早く弾を取り出して止血しないと……
「うっ……はい……っ」
頷くしか僕には出来なかった。