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【R18】アンデッドラブ

第2章 トラウマ


零音side

「……なにやってんだ、あんたら。」

その日は悠が転入してきた日だった。
来て早々同じクラスの男子が男に抱かれているのに遭遇するなんて可哀想だと思った。
きっと彼も僕を軽蔑する。
そしてイジメに加わるんだ。
そう思っていた。

けど……

「くだらな。あんたら暇かよ。」

「はぁ?」

その言葉を聞いて僕は唖然とした。
どうしてそんなに普通にいられるの。
こんなの傍から見たら地獄絵図でしょ。

困惑していると悠がいつの間にか周りの人達を気絶させていた。
何が起きた?
今まで皆起きて……

「あんた大丈夫か?」

「え……」

「いや、その……さっきの……」

「う、うん……」

悠が手を差し伸べてくれた。
ついでに撮られていた動画も全て削除してくれた。

「最低だな、こいつら。」

「き、君……悠……くんだよね……今日転入してきた……」

「悠でいいよ。」

悠がブレザーを着せてくれた。
その時の温もりは未だに忘れない。
僕は悠に恋に落ちたんだ。

「ゆ、悠……くん……//」

「……だから……呼び捨てでいいって……」

「うん……その……助けてくれてありがとう。」

「助けたっていうか、ムカついたから殴っただけだろ。それより、お前病院行ったがいいぞ。」

「うん……」

悠はその気がないのはわかっていた。
僕の一方的な恋だ。
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