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翼に憧れて【進撃の巨人】

第1章 終わりと始まり


あたしひとりぼっちになったのか…。

不意に寂しさがこみ上げる。トロスト区には土地勘も無く、行く当ては無い。
無心で歩き続けてふと前を見ると、下へと続く階段。

危険かどうか判断する力はすでに残っておらず、ただ好奇心で一歩を踏み出す。


そこに広がっていたのは闇の世界。どこか湿っぽく、光はとどいていない暗い世界。

それでも大人の視線には気づかないフリをして歩き続ける。



『あたしの居場所はどこなんだろう。』


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