第6章 変革
マリーは俯き、これから自分に降りかかるかもしれない最悪な事態を考えていた。
すると
「マリーっ!」
と、リヴァイの声が聞こえたかと思うと、すぐに後ろから大きな音がした。
マリーが振り向くと、巨人が蒸発しながら倒れている。
マリーは状況が呑み込めず目を大きく開く。
上からガスをふかす音がして見上げると、巨人からリヴァイが降りて来たようだった。
マリーはリヴァイに声をかけようとしたが、それはリヴァイの拳によって消された。
「てめえ。何ぼーっとしてやがる!死にてぇのか。」
ヒリヒリとするマリーの左頬。
マリーが痛みで涙が溢れそうになっていると、リヴァイに抱きしめられた。
「頼むから死ぬな。俺を1人にしないでくれ。」
マリーはリヴァイを抱きしめ返し、
『ごめんなさい…。』と呟いた。