第6章 変革
しかし、リヴァイの一言で空気が一変する。
「おい。てめえら静かにしろ。
戦闘準備だ。」
周りを見ると、左右に十数体の巨人が見える。
「兵長!後方からも7体接近中!」
ペトラの言葉で全員真っ青になった。恐怖の色。
「チッ、マリー。煙弾を上げろ。」
リヴァイに言われ、初めての煙弾を打つ。
これが最初で最後にならなきゃいいけど…。
しかし、マリーの不安の色は先輩達の顔を見て吹き飛ぶ。
凛々しく、逞しい横顔。
不思議と大丈夫だと安心できる様だった。
そして何より、リヴァイの背中は絶対的な強さがあった。