第3章 存在
訓練が終わり、訓練兵達で盛り上がる食堂。
バンッと大きな扉が開く音に、一斉に訓練兵達はそちらを向く。
そこには黒いオーラを放って立つ兵士長がいた。
訓練兵達は慌てて立ち上がり敬礼をするが、それを無視して睨みをきかせる。
冷たい、刺さる様な空気。
「いいか、てめえら。俺は裏でコソコソとしねぇと何も出来ない様なクズは嫌いだ。それと今俺は機嫌が悪い。次はねぇと思え。全員意味がわかるな?以上だ。」
何事もなかったかの様に出て行くリヴァイ。
あまりのオーラに泣きそうになる者、かっこいいとつぶやく者もいた。
それからマリーの噂はぱったりと無くなったが、無くなった理由を本人は知らない。