• テキストサイズ

傍にいる[推しの子]

第16章 芸能界 第8話



「かなちゃんねー
使い勝手ラクでいいよね
誰にでもいい感じに尻尾振ってくれるから
雑に据えとくには丁度いい

有馬かなっていう名前はいちおー世間に
浸透してるし事務所抜けてフリーになって
ギャラも殆どタダ同然でネームバリュー
使えるんだから得したよ

まあ演技にうるさいのだけ面倒だけどな
このドラマはあくまで役者の宣材
演技力なんて求められてないのに
そこだけは分かってないみたいだけど…」

「…」

<--だけど!!
こうやって実力が評価される時期が来たのよ!!>

「評価なんてされてねぇじゃん」

世の中そんなもんだぞ有馬かな

適切な評価なんて与えられる方が稀だ

「灰簾ちゃんは…」

「っ!?」((ピク

「この先、まだまだ伸びるだろうね
役者としては勿論だけど、声優もやって
尚且つグラドルもやってる
今時の子にしては仕事の量は凄いだろうね」

「確かに彼女の話はよく聞きます」

「それに彼女の出るドラマを見ると何となくだけど
星野アイの雰囲気を何処と無く感じる」

「星野アイってあのB子町の…??」

「そう、上手く言葉には出来ないけど…
テレビで観てそう感じるなら実際見たら
きっと比じゃないんだろうね

今度オファーしようかな」

「良いですね、僕も気になります彼女の演技」

「びっくりするんじゃないかな??」((ハハ

鏑木勝也もレンのあの雰囲気に
気付いてたのか…
腐ってもプロデューサーって事か

レンの奴…厄介なのに目をつけられたな

採取も終わったし、目的は果たした

…けど

「撮影再開しまーす」

「せっかくだからレンが楽しみだって
言ってくれたし滅茶苦茶やって帰るか」

/ 225ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp