第11章 芸能界 第3話
「1度や2度の挫折で日和ってんじゃねぇ
そういう言葉は使える武器
全部使ってから吐け
凡人ヅラするには10年はえーよ
役者やりてーんだろ、顔に描いてある」
<--アクアは、役者さん??>
「…なあ監督、俺は「アクアくんも」」((バン
「ご飯食べてくわよねぇ!!
お茶碗よそっちゃうわよ!!」
「今早熟がなんか良い事
言おうとしてた所だろ!!入ってくんな!!」
「知らないわよ!!」
(賑やかだな…)
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ここは「陽東高校」
中高一貫で日本でも数少ない
「芸能科」のある学校
この芸能科は誰でも受けられるわけではなく
芸能事務所に所属してる証明書が必要となる
-芸能科面接会場-
「苺プロ所属!!
星野 ルビーです!!」
『キャノンファイア所属
蒼井 灰簾です』
-一般科面接会場-
「星野 愛久愛海…です」
「凄い名前だね…偏差値70!?
なんで偏差値40のウチ受けたの!?」
「…校風に惹かれまして……」
(適当な事言っておこ…)
「そこまで校風に魅力感じたの!?」
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「どうだった??」
「多分平気…そっちは??」
『私も大丈夫かな、多分
アクアはどーだった??』
「問題ない
万一弾かれるとしたら名前のせいだな」
『「あはは」』
「確かに
本名アクアマリンだもんね」
『初めて聞く人は
皆ビックリするよね』((クスクス
「普段皆めんどくさがって
アクアって呼ぶけど」
「…アクアマリン」
『あれ??
この声は…』
「アクア」((クルッ
『…やっぱりぃ』
「星野アクア!?」
『…』
「アクアアクア!!
貴方星野アクア!?」
「誰だっけ…」
「あっあれじゃない??
重曹を舐める天才子役」
「10秒で泣ける天才子役!!
映画で共演した有馬かな!!」
『久しぶりかなちゃん元気ぃ??』((ヒョコリ
「げっ…レンもいたのね」
『なぁによー芸能人なんだから、
ここに来るのは当たり前でしょうに』
「あー久しぶり…ここの芸能科だったのか」
「良かった、
ずっとやめちゃったのかと…やっと会えた…
入るの!?うちの芸能科入るの!?」
「いや…、一般科受けた」
「なんでよ!!」