第10章 芸能界 第2話

｢どのみちそんな噂が立つような
グループにルビーを入れる訳にはいかない｣

『…アクア』

｢じゃあどうするの??｣

｢やりようはいくらでもあるよ

探偵雇ってネットにバラまいて｣

『過激ぃ…』

｢そういう冗談は…｣

｢冗談じゃないけど

俺はルビーにアイドルやらせるつもりは無い
少なくとも信頼出来ない運営の元では｣

『｢…｣』

｢ちなみにどう??
今の子本当に雇うってのは｣

｢ウチはアイドルもうやってないの知ってるでしょ

それにウチは仲間を悪く言う子を
雇う事務所じゃないわ｣

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-数日後-

｢確か今日か地下アイドルのライブ｣

『うん…ねぇ、アクアやっぱr｢ねぇどう??
やっぱ大事な日はオシャレしなきゃだよね!!｣』

(…今なんか言いかけなかったか??)

『あらヤダもー可愛い!!』

｢レンのお墨付き頂きました!!｣

｢可愛いわよ｣

(……本当に)

｢ルビー…貴女本気なのね??
貴女がこれから入ろうとする
アイドルの世界は大変なところよ??

売れなくて惨めな思いをするかもしれない
給料面でも厳しい
私生活は常に他人の視線を
気にしながら送る事になる

ストーカー被害なんてそこら辺にありふれた話

レンさんを見てたなら分かるでしょ??｣

『まぁ、そこそこ大変かなとは思ってるけど…』

(… レンを見たヤツら全員殺そう
子役だった時点で手遅れだがアイと同じ目には
合わせないように俺が…守らないと)

｢ほらレンさんもそう思ってる
それでも…｣

｢当たり前だよ

私頑張る、だってなれるんだよ!!
やっと私もアイドルに…
絶対にママみたいになるんだ!!｣

｢…本気か??｣
(ここまでか…)

『本気なの??』

｢本気だよ!!｣

｢ならそのグループに入るのはやめなさい｣

『…』

｢えっ…なんで??
私、本気でアイドル－－｣

｢本気ならウチの事務所に入りなさい

苺プロは10数年ぶりに
新規アイドルグループを立ち上げます｣