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傍にいる[推しの子]

第10章 芸能界 第2話



「歌が上手いワケでも頭がそこまで
良いワケでも無いしガチ恋釣りで
他のメンバーの客盗るような子なのにさー…

私は真面目にやってるのに
運営がしっかりしてないから
跳ねないんだよ…

メンバー内の空気最悪だし
何人か抜ける気配してて
運営もなんかスカウトしまくってるって聞くし
苺プロに移籍出来るなら私は---」

----

アクアside

「はぁ…」
(さっきは少し焦ったが何とかなって良かった)

『あの、アクア…
さっきはありがとう、助かりました…』

「…いや、俺も気が利かなかった
前もって隠れてろって言っておけば良かったな」
(むしろ助かったのは俺の方だ
レンが傍に居てくれれば俺は俺を保っていられる)

『んーん、私もつい何時もの感覚で
出て来ちゃったから…次…って言っても
そんな機会あるか分からないけど気を付けるね』

「レンはそのままでいい」

『え…??』

「さっきみたいに俺がフォローする
だから気にしないでいつも通りでいていい」

『うん、ありがとうアクア』((ニコ

「っ…」((フイ
(久しぶりにレンの笑顔見た気がする
今の俺には…その笑顔を見る資格はない、よな)

『ミヤコさんもごめんなさい
迷惑かけちゃった…』

「大丈夫よ、どっかの誰かさんがフォロー
してくれたし、寧ろ迷惑だったのは
さっきの状況よ…ほんとにタチの
悪い悪夢だったわ…」

『あはは…』

「地下アイドルの運営って
実績ある人もいるけどアイドル好きが高じて
やってる半分趣味みたいな人も多いのよ

勿論今の子の話が
本当かどうかも怪しいわよ??
メンバー内の嫉妬や軋轢
運営に対する不満がありもしない
噂を生むなんてザラにある

そもそも若い女の子の集団を上手く纏めるのって
滅茶苦茶大変なんだから…

B小町の時もアイばっか
人気だったもんだから贔屓って…

あっ…思い出したら胃が…」

『ミ、ミヤコさんしっかりっ』((アセ

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