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傍にいる[推しの子]

第8章 幼少期 第8話



アクアside

アイドルがファンに殺傷され犯人は
自死というセンセーショナルなニュースは
あれから1時間も置かずに出回った

世間の反応としては
概ね同情的な意見が多かった

だが案の定と言うべきか
人間の本性と言うべきか
死者を玩具にして他人の
注目を浴びたい連中はそこらに居て…

僕等は戸籍を社長夫妻に
移していたのもありニュースの中心に
取り上げられる事はなかった

それでも多くの勝手な推測や
怪文書があれば中には
真実に近いものもあって

「しゃーなしって何??ねぇ??

アイドルが恋愛したら
殺されても仕方ないの??
ねぇ??そんな訳ないでしょ!!

自分は散々アイドルにガチ恋しておいてさ!!
それを否定するのって虫が良すぎない!?

自分に彼女いない怒りを女に
ぶつけてるだけだろーが!!
きめぇんだよ死ねっ!!

なんでネットってこうなの…??
ママは死んじゃったのにこうも
死にたくなるような事ばっかり…

有名だったら何言われても仕方ないの??
有名税って何??
お客様は神様みたいな事言ってさ
それはお前等の使うセリフじゃねーんだよ!!
傷つけられる側が自分を納得させる為に
使う言葉を人を傷つける免罪符に使うな…!!」

ルビーは世間の声に切れ散らかしていたが
それも長くはなかった

3日も経てばアイの死亡というコンテンツは
消費されつくし少し早い雪が降り
交通網が麻痺というニュース以降話題に
上げられる事も無くなった

雪がアイの死を覆い隠すように

世間の興味が薄れても
俺達はまだ現実と向き合う必要があった

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