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傍にいる[推しの子]

第41章 恋愛リアリティーショー 第18話



「うっさいわね、良いじゃない別に
さーて、あんたの笑顔も見れた事だし
今日はパジャマパーティーでもしましょうかね!!」

『え、でも着替え…』

「ふっ、甘いわねちゃんと用意してるわよ」

荷物をじゃーんって効果音が
付く様な出し方をしたかなちゃん

『流石かなちゃん…』

「あったりまえじゃない!!
さっ、パジャマパーティー開始よ!!」

『私の家なのに仕切ってる…』((ボソ

そんなこんなでこの日はかなちゃんの
おかげで久しぶりに楽しかった
数日後に迫っている最後の収録の事を
唯一忘れられた時間…

結局夜は狭いベッドに2人で眠った

───

月曜日、アクアと一緒に学校に
向かってる途中かなちゃんを見付け、
アクアはとある提案をした

そのとある提案にかなちゃんは2つ返事で
了承し、グラウンドでキャッチボールをし始めた

私は2人を見守りながらスマホの画面を見る

あの一件から戦人と連絡を
頻繁に取るようになっていた

内容は他愛も無い事で…
おはようから始まって、今何してるのか、
こんな事あったとか、ご飯何食ったのかとか…
本当に他愛も無い内容だけど、
今の私には凄く心安らげる時間になっていた

でも何で戦人がこんな事
するのかは分からなかった

単に責任感を
感じているだけなのかもしれない
そう考えると気が引けたけど、
今の私には誰かに縋る事を辞められなかった

2人にスマホの事を指摘されるけど
戦人の連絡の内容が面白くて、
空返事ばかりするようになった

私の安らげる時間を邪魔して欲しくなかった

周りになんと言われようと
私はきっと戦人に縋る事を辞められないと思う
自分でもまずいと思ってはいる
でも、自分の心を保つには縋る以外の
方法が見つからなかった

戦人を利用してるって事も分かってる
彼には酷い事をしてると分かってる

それでも…私は今の気持ちから
逃げられるなら何だってする

そう思いながら
「今ガチ」の最後の収録の日を迎えた

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