第40章 恋愛リアリティーショー 第17話
最近、レンの様子がおかしい
そう思いながらここ数日過ごしている中
俺はある事を思い付き、それをレンに伝えた
次の日の朝、登校している時に俺とレンは
有馬を見つけて前日に思い付いた事を口にした
そのある事と言うのは学校をサボろうと言う提案だ
少しの間を置いて肯定の
言葉を吐いた有馬はというと…
「は〜っ!!マジあり得なくない!?
学校サボって遊び行くとかマジ不良じゃん!!
あり得ない!!マジさいあく!!マジさいあく!!」
と、何故か明るく毒を吐いている
『めっちゃテンション高いじゃん』
「そんなに言うならやっぱやめとく??」
「そうは言ってない」
『めっちゃ即答過ぎて草』((真顔
「なんだかあんたらが思い詰めた顔してるから
ちゃんと見ててあげなきゃって言う先輩心??
心が天使よね、私…で、どこ行く??
ディズニー??東京タワー??」
「学校サボってそんな張り切った
遊び提案する度胸がヤベぇな」
『流石かなちゃん、と言ったところか…』
「だって制服でサボったら
周りの視線気になるでしょ、着替えに
帰るのも時間のロスだし!!あの辺制服の人
多いし丁度いいかなって思って…!!」
『え…意外と考えてた』
「当たり前でしょ!?」
「別にそういうんじゃなくてさ…」
そう、別にぱーっと遊ぶとかではなくて
もっとこう…
───
「…やっぱあんた変わってる」
「そうか??」
「そうよ!!レンもそう思うでしょ!?」
『え??思わないけど』
「裏切り者ぉ!!」
『どうどう』
「うら若き男女が学校という
牢獄から逃げ出して何をするかと
思えば公園で呑気にキャッチボールだもん!!
わざわざグローブとボールまで買ってさ、変なの」
俺達は今少し広い公園で最低限必要な物を
買ってキャッチボールをしようとしていた
レンはベンチに座ってスマホを片手に持ち
弄りながら俺等を見守っている、が…
『あはは、だってアクアだもん』
「あんたそれで全部片そうとしてるでしょ」
『…』
「レン…??」
『…え??何か言った??』
「人の話を聞きなさいよ!!スマホばっかり弄って!!」
『ごめんて』