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傍にいる[推しの子]

第36章 恋愛リアリティーショー 第13話



もの凄く不本意だが
珍しく戦人と意見があったな
女って何考えてるかマジで分からなく
怖い時が多々ある…まぁ、ルビーと
レンは何かと分かりやすいが…

「絶対スタッフは取っている
分かってて隠してるんだよ」

「…」

鷲見が言うならDに聞いてみるのも有りか…
無いなら無いで仕方ないが、有るなら…
賭ける価値がある

- 現場裏 -

「いやまぁあるにはあるけどね??
映像データは持ち出し厳禁、流石に渡せないぞ??」

『えっ…??』

…鷲見の予想は当たった…なら…

「そうですね
表に出れば出演者を悪役に仕立て上げる
演出をしたって白状するようなものですから
この注目されてる中そんな事をすればあかねへの
バッシングが番組へ向かいかねないですもんね」

『ちょ…アクア…??』

「…理解が早くて助かるよ
僕らがやっているのは「リアリティーショー」というエンタメだ
皆、リアリティーのあるイザコザが楽しみで番組を観ている
僕等はあかねに何も強制していない
それはあかねの選択で僕等は視聴者に向け
分かりやすく演出してるだけ」

『ちょっとそんな言い方…っ』

「レン、ストップだ」

『っ…』

確かにDはあかねに色々教えていたが
残念な事にそれを強制していた訳では無い
黒川自身が考えてやった事

レンだってそんな事分かってはいるだろう
でも流石にDの言い方が良くなかったのか
彼女が軽く怒りそうだったからストップをかけた

「…嫌ならNG出せば良かった
そうすればこっちだって使わなかった
違うかい…??」

「あかねは責任感強いんですよ」

「知ってるよ
ずっと撮ってるんだし」

『だったら…っ!!』

「灰簾ちゃんが言いたい事、
怒りたい気持ち分かるよ、 でもあかねは
プロで僕等も仕事でやっている
灰簾ちゃんだってそうでしょ??」

『っ…そ、れは…』

「プロね…Dは今いくつですか??」

「35だけど」

「あかねは17だ
プロだろうとなんだろうと17歳なんて
間違いばっかのクソガキだろう
大人がガキ守らなくてどうするんだよ」

少なくとも35なら17の道を
通ってきて今があるんだろ…
なら当時の自分を振り返って
そしてどうすべきか考えろ
その先に答えはあるはずだからな

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